今回は、『ツーハンドシュート』から『ワンハンドシュート』習得に向けて、大切なポイントをお伝えします。
まずは、ツーハンドとワンハンドの違いから見ていきましょう。
ボールをはさんで手首を返すツーハンドに対して、ワンハンドは手のひらにボールをのせて手首を返します。この手首の使い方を覚えるのに苦戦している選手も多いのではないでしょうか。
ここで、注意したいのが「手首の使い方」だけにとらわれていると、ツーハンドの癖はなかなか抜けないという点です。
シュートする瞬間は、手首の下に「肘」があり、肘の下に「肩」があります。
ツーハンドとワンハンドの決定的な動作の違いは、この『肩の使い方』にあります。
肩の関節は、自在な動きを可能にするために多くの筋肉や腱で支えられている「球関節(球のようにクルクルまわる関節)」です。この万能な関節がゆえに、色々な動きができてしまうため、ツーハンドシュートで身につけた筋肉の使い方や習慣を変えるのに苦労するという訳です。
ワンハンドシュートの習得に向けて、まずは片手でボールをまっすぐ飛ばすための肩の使い方を覚えましょう。ここでは、手のひらにボールをのせて手首を返しやすくするために、シューティングフット(利き足)を「半歩前」にすることをオススメします。(※個人差があるため自分に合ったシュートスタンスを探ってください)
ONE Basketball Academy(ワンバス)のシュート指導では、はじめにツーハンドとワンハンドの違いに気づいてもらうために、バトミントンの「シャトル」を使った遊びを取り入れています。足の位置を変えながら、無理のない「肩の使い方」をおぼえて、少しずつ片手でボールを飛ばす感覚をみがいていきます。シュート練習は、近い距離から丁寧にはじめることを大切にしています。
U12女子選手のBefore After 映像
今回は、ツーハンドシュートとワンハンドシュートの最大の違い「肩の使い方」についてお伝えしました。
お読みいただきありがとうございました。
ワンバス
小野 元
シュート成功率を上げる「ライン」トレーニング
(シューター育成プログラム『The Shooter TRAINING』より抜粋)